
辞めたくて辞めたくて仕方なかった会社員生活。
その割には具体的に目標を決めたのは48歳の時。その時は50歳の12月(2023年12月)で辞めようと決めました。
しかし実際に辞めたのは2024年12月。一年延びています。
今日は「なんで見直したか」を書いておきます。
理由1:身体に支障を来していた
2023年は春前から身体に異変を来してました。
「五十肩」
です…(´・ω・`)。
「なんだよオッサンがよくなるやつじゃねえか」とお思いかもしれませんが、実際に罹ってみたら異様な苦しみが長く続きましたよ('A`)。
二月くらいから違和感(痛み)が出始めて、徐々に可動範囲が狭くなっていき、あまりの痛さに手を上げるどころか横に拡げることもできない。脇をまったく開けられなくなってしまったんです。自分の身体ながら「なんだこれ」状態でした。脱臼でもしたのかと疑いました。
たまらず整形外科へ駆け込んで症状を訴えたらレントゲンで骨に異常がないことを確認されて「右肩関節・周辺炎ですね。いわゆる五十肩」と診断。
いやあの痛いだけじゃなくて、全然動かないんですけど??
しかしそれこそが五十肩の症例でして(´・ω・`)。
痛みが出るなんて話はよく聞いてましたけど、そんなもんじゃなかった。関節に瞬間接着剤が入り込んでしまったプラモかってくらい動かせない。ものすごく関節がこわばってしまって、少しでも普段と同じように動かそうとしたらもう激痛です。
具体的には、手を挙げられないなんてどころじゃない。
着替えの際、ワイシャツの袖に手を通すところがまず地獄です。
そしてワイシャツのボタンを満足に留められません。(動作してみると分かると思いますが、首あたりのボタンを留めるには脇が広がりますよね? それができない…)
ボタンは脇を締めて、なんとかクリアできたとしても、ズボンのベルトがまた難儀です。
脇を締めながらベルトを締める作業はものすごく大変なんです。着替えるのが無理ゲー。
医者からは「うーん相当こわばってるね。こりゃ一年はかかるかもね。一年かかって元に戻るか… まあ、リハビリやっていきましょう(笑)」
みたいなことを言われて呆然でしたよ。元に戻らないなんてことあるの?? って。でも痛みが一番ひどい時期はほんとに絶望してました。「もうこれ治らないのでは」くらいに思いました。それくらい、何をどうやっても動かせないし、痛いし、痛みが続くしで。
リタイアする際には引っ越しをしようと決めていたので、この身体ではとても思うような準備ができません。身体の状態が良くないと「新しい環境に飛び込もう」なんて気には、とてもなれません。
テレワーク可能な状況でしたので、着替える機会があまりなかったのが幸いでした。そんな身体状況だったので、とりあえず一年はスライドだな…と なりました。
この五十肩ですが、2月頃の痛みと動かせない状態が夏くらい(7月おわり)まで続きました。8月になって「お? ちょっと痛みが出なくなってきた?」という自覚が生じます。しかし長らく強ばってしまった肩は、まったく動かせません。
そこからはリハビリで、約月イチペースでリハビリに通って無理矢理伸ばしたりしてもらいました。このフェーズでも自力で伸ばすのはちょっと無理でした。秋〜冬にかけてで少しずつ可動範囲が広がっていって、一年経ってもまだ関節は不自由さが残ったまま。手を挙げると、ストレッチで限界に挑戦してるかのような あの痛みが出るんですよね。ただ手を挙げようとしてるだけなのに。これをほぐすためのストレッチ、ストレッチ、ストレッチの日々です。
リハビリの先生から「もう通わなくていいでしょう。あとはご自身で日々使いながら伸ばしたり動かしたりを心がけてください」と言われたのが、去年の10月です。一年半かかりました。
痛みが治まってからは気持ちも前向きになって、改めてリタイア計画を突き進める活動を再開した感じでしたが、これが続いてたら気持ちは折れてたかもしれません。
心身が整うことは大事かなと思います。中にはそれどころじゃなく会社から逃れるようにリタイアしてしまうケースもあろうかと思いますが。そんなときは「辞める」よりまず「休む」を選択したいところです。
理由2:2022年の投資成果が不調だった
リタイア計画あるあるですね。2021年からチョロチョロ買い(少額で投信などを毎日のように定額で買っていく)で始めた資産運用でしたが、2022年になって米国のテーパリング・利上げが現実のものとなり、株価は調整局面へ。
SBI証券の自分のページ見てても、この頃の資産はみんな青地(マイナス)で「こりゃ辞めるのは伸ばした方がいいな」…と、思い始めてました。
あと一年延ばせば倹約で再度積み上げを進めていた財形貯蓄で家が買えるか…? というのもありました。それまでは現金資産は投資余力および退職後の当面の生活費で、家は退職金が出るハズだしそれで買う、くらいに考えてたのですが。それでは退職してからじゃないと物件選びが進まないですし、その間を東京で高い家賃に付き合うのはもったいないなあという気がしてきて。資金使途を組み替えることにしたのです。
まず手持ちの貯金で先に家を買って、後から来る退職金はそのまま生活資金や将来の運用資金に回そう、と。
投資は辞める気はさらさらないし、、むしろこの下落局面で買い増し続けられるのは投資出遅れ組(せめてコロナ禍前からやってれば…と、思わされることしばしばでした)の自分にとってはむしろありがたいハズ…とは思ってました。不安もかなりのものでしたけど。
まあ一年積み増しできればより確実だしな、ってくらいの感触でしたね。幸いテレワーク日数を多めにしても業務に支障のない仕事に当たってましたので一年延ばすことにはあんまりためらいも絶望もなかったです。エリア88のシンみたいな気分ではなかった。
2024年になって、テレワークがほぼ不可の業務に回されてからは、逆に「よし。やはり今年中にリタイアだな」との決意が確定しましたが_(:3 」∠)_
計画というのは少しずつ具体的にしていけばいいし、置かれた状況で柔軟に見直しをかけてもよいと思います。「いやならいつでも辞められる」という状況を作っていく過程は、会社生活のストレスを散じさせてくれて救いになってました。ボタンを押すのは「いいや限界だ 押すね!」のときで。