
昨日は(誰が読んでいるかも不明な)ブログの更新が途切れました。なぜかというと…?
久しぶりのねんど会遠征に行ってました。三回目となる「讃岐ねんど会」です。
前回のが昨年12月で、こっちに来てから最初に遠征したねんど会でした。それから6ヶ月以上を経ての開催。かなり直近までこの情報自体に気づけていなかったんですが、夏向けの原型作業もひと段落した6月、ねんど会どっかでやってないのかなあとSNS上キーワード検索かけたらとうの昔にアナウンスがあったという('A`;)
…そういや改めてこのブログでタグ検索しても、前回の様子は書いてなかったですね。12月中旬はまだブログ更新するようになってなかったか(´・ω・`)。場所によってはねんど会をほぼ毎月やっているマメな地域? もあるんですが、たいてい頻度は限られているものです。讃岐ねんど会も12月の前は5月の開催で、まあ主催者さんの都合やら労力やらもあるのでそうある訳じゃないんですね。である以上、行ける開催なら顔を出しに行こう、がポリシーです。遠征プランを立てるのも楽しいですし。
職を辞した後でも老若男女問わず顔馴染みが各地に増えていくというのは面白いです。仕事と違って同好の同志ですからね。話が通じるテーマが根底にある面々、という気安さがあります。
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さて さぬき=香川、高松で開催なのですが…愛媛・今治からは隣県だし、ひょいと行けるよね? なんて最初は思ったんですが距離にして150km近く離れてました(´・ω・`)。
電車でも特急使って2時間くらいかかります。そこから会場へはどうやっても自動車が必要になる山中。これは地元の方にヘルプいただけないとボクにはたどり着けません。
まずは高松へ電車で移動。今治を5:50発に乗らないといけないのは正直自堕落な暮らしに慣れた身にはつらい。出発一週間前からちょっとずつ早寝早起きしてリズムを整えたつもりでしたがやっぱり朝は変な時間に目が覚めました('A`)。
JR四国はJR系列の中でも最弱…とまではいかないにしても、いまひとつやる気の感じられない鉄道会社です。
伊予西条から発車する特急に乗り継いだ時点で自由席車両一両貸し切りみたいな状態…。途中から何人か乗車してましたが10人は居なかったように思います。
時間が早いからな、とか慣れないうちは思いもしましたが…電車に乗るのがぶっちゃけ「車を運転することができない人(出張や未成年者/老人、旅行者)」だけ、というのが四国の電車事情です。
実際、車の方がはるかに便利でしょうからね…。沿線の開発もたいしてできていない。駅をハブにした周辺商業施設や宅地の整備などにも関与はなさそう。「遅くて高い乗り物」なのが寂しい(´・ω・`)。
ボクはどっちかというと電車旅は好きな方なんで、こうも利用者が居ないといよいよこの先もうダメなんじゃなかろうかと不安になります。
そしてうどん王国・うどん圏・さぬきうどん駅を自称する高松へ到着。うどんに対する自負がハンパありません。笑いながら言いつつ目が笑ってないイメージがあります。ふざけてるようで真剣にうどん推し。それが香川県。
ここで主催の方に車で迎えにきてもらって、会場へ移動となりました。
ここから公共交通機関を使おうとすると、高松空港までバスで行ってそこから結局タクシー(車)を使わないとたどり着くのが困難なんですね(´・ω・`)。前回もご厚意に甘えてしまいましたが今回も。というか、自分が車を持つまでこうならざるを得ない、送迎がないなら参加も諦めざるをえない、そんな立地の讃岐ねんど会。

会場は、山の方にある小学校の跡地です。画像中央に見えるように、子供の人形がずっと立っているんです。横断歩道の前で、手を挙げて(´・ω・`)。なんかせつない
ボクの世代的に懐かしい感覚が蘇る造りの小学校跡。
そういえば、東京を離れる前に生まれ育った街に一度だけ立ち寄って通っていた小学校・中学校を見に行ったんですが、見事に廃校になっていましたね。
どこもかしこも廃校が進むのは少子化の顕在化といった寂しさがあります。
ねんど会会場。図書室跡のようで、周辺の書架には残されたままの本や雑誌などが並んだままになっています。
ここに参加者が集って駄弁ったり作業したり作品を持ち寄ったりでときに技術的な情報のやりとりなどもある訳です。
いつもの旅用道具を展開して作業開始です。
しかしこの部屋は空調がなく主催が持ってきてくれた扇風機2台だけが頼り。午後にかけてはあまり風も入ってこなくて正直暑さにめげそうでした('A`;)こういう場所だと空調服みたいに常時ファンが自分に当たってくれる状態が望ましいですね。

展示用に持ってきたのはハヤヒデ。
久しぶりに持ってきたのはなぜかというと、実は今作ってるラモーヌと同一スケール。顔パーツはベースが同じなのです。だいたい顔のサイズが同じなら身長を微調整すれば同一スケールで成立する、ハズなんですが…。
この身長差は無理ですね。無理(・∀・)。同一スケールて言い張るのやめます(を
ハヤヒデは頭が大きい…いや、髪の毛のボリュームがありすぎる設定ということもあってこうなってしまうんですよ。一方ラモーヌはクセのある毛髪ながら普段は結い上げているのでそんなにボリュームが出せない。
という状態から、首から下を作ってバランス調整していくとこれだけ差が出てしまうんですね。ということが改めて分かりました。作ってて厭な予感はあったんですが無理に身長合わせようとするとラモーヌの方が破綻してしまうか、顔が大きくなってしまう。それもちょっと違うんですよね。イメージ的に。
まあ揃ってないのはちょっと気持ち悪いですけど、別に揃えてる人も居ないでしょうから気にしないことにします(を それよかちゃんとゴージャスでファビラスな感じに作りきらないとですよ。ラモーヌ嬢。
他の参加者も増えてきて、展示台は徐々に賑やかに。廊下の方にも後から来たこんさんが制作中の作品を出力して展示しておりました。 …讃岐ねんど会レベルが高いんだよな(´・ω・`)。
で、昼になったらうどんを食べに連れて行ってもらいました。
このときの候補は二軒だったんですが、珍しそうでもあった「製麺所で食べさせてもらえるうどん」をせっかくなので選び、峠道を抜けて農村にある製麺所へ…。案内人は「毎年香川のうどん店の名鑑を更新・出版している編集者」さんなのです。前回その話を耳にしまして、であるならば。次はもううどんに拘るしかない! と思っておりました。なので今回のお昼は「讃岐うどん」一択。選択の余地などありません。
元々製麺が盛んだった香川県、だいたい各集落に製粉・製麺を担う家があって、そこで出荷するだけでなくご近所が食べに来たというスタイルで始まったのが「製麺所うどん店」だそうで。だから店ではあるのですが、一般的にイメージされるうどん屋とはだいぶ印象異なります。看板すら出ていません。だのに休日の昼時ですから行列ができている。行列がなかったら、ただの農家の一件にしか見えないようなステルス性。
入り口に、こんな表示は掲げてありました。
しかしボクらが並んでからも列が伸び、ボクらの後ろ数名で「今日はもううどん玉ないんでここまでで!」と、お店の人が「営業終了」札にかけ直してました。食べ損ねることがなくてラッキー…。しかし玉不足につき「ひとり小盛り1杯分」の制限付きとなりました。
店内。この右側に一応食事スペースがあるんですが、10人も入れない空間だったかな? 一応外にも何個かテーブルあって、暑いしそこで食べるのも気持ちは良さそうです。幸い外に出ると山からの風は気持ちよく吹いていました。
まさに「製麺所」。並んでる最中に、うどんをこねたり伸ばしたり、切ったりを見ることができました。写真は切っているところ。
もうこの麺切機は珍しいものだそうで、包丁を挙げると下が自動で動いてくれる。イマドキの麺切機だと包丁の方がスライドしていくそうなんですね。
製麺所仕様ですからつゆとかダシとか関係ナシ! 既に調理とも言い難い。まさに「ホレうどん食え! オレうどん食う!」だけが繰り広げられる世界。
具材はネギか生卵(卵は追加料金発生)、連れてきてくれた方の見よう見まねで薬味の上にカウンターの醤油をかる〜くひとさし。アクセントに味の素。シンプル!
まさにうどんの食感を確かめる・堪能するスタイルでの食し方だなと思います。切り立て・茹でたてうどん。冷水で締めてますから歯ごたえがしっかりしたうどんです。
美味しかったですが…さすがに量は物足りなかったですね(´ω`;)1杯200円。ごちそうになってしまいました。案内から食べ方指南にお支払いとお世話になりっぱなしです(恐縮…)。
讃岐のうどん、堪能させていただきました。
…とまあ、食事に出かけてたりめちゃくちゃ暑かったりで作業自体はたいした進みはしないんですが(を、久しぶりに造型話とかもできましたしたいへん面白かったです。やっぱりねんど会はいいな。また来たいと思います。次はまた寒い時季ですかね…。
帰りは高松駅までまた送っていただいて、駅で久しぶりにバーガーキングでテイクアウトして電車の中で食べました。久しぶりのバーキンは旨かった。バーガー店では今は一番じゃないかなあと思うんですが、愛媛には存在しません(´・ω・`)。高松にはあるのを前回帰ってから知ったので、今回はこれにしようと決めてました。
帰りの特急は「いしづち」。お、まだ乗ったことない車両か? と、少し心が弾んだんですがなんか奥行きのない編成で何かの冗談か別の列車がホームに入ってくるんだろうか? と訝しみましたよ。2両編成の特急なんて聞いたことあります?? どこのローカル線だよ、くらいに思ってしまったんですが、この特急は高松出てから後で岡山方面からくるいしづちと連結するんですね。約二時間後、今治で下車したときには8両編成の見慣れた「いしづち」になってました(´ω`;)
そんなこんなのねんど会でした。