
今治はここしばらく曇天か降雨で最高気温もマイルド(30°Cに届かない)な方です。蒸し暑いですけど(´・ω・`)。
今回はいわゆる「FIRE4%ルール」について改めて思ったことなど記しておこうと思います。このワード自体はリタイア志向者にとってはある意味ドグマ的な「前提」というか。「年間、資産の4%相当を配当益や売却益で獲得し、それ以内で生活できれば働かなくても済む」というやつですね。
自分の生活費を見直して、「まあこれくらいならやってけるよな」という額を年単位で算出してみれば得るべき運用益が分かり、それを0.04で割れば運用すべき額が分かります、と。
まあその時点でけっこうな金額を運用しなきゃならないな、と「目標額」が分かるんですが…。実際のところはもっと考えが要ります。
コロナ禍や今年の「ザ・ご乱心」米国大統領が出現したときのように相場が著しく不安定化する時、一時の「調整」では済まないようなマーケットの不調が生じた時に対する備えをどうするか? というやつですね。
ここも人に拠りますがだいたい年間生活費の2〜5年分くらいを現金として保有しておく、というのをリタイア者ブログではよく見かけます。最近の大きな暴落では「リーマンショック」がありましたが、あれを取り戻すのにもざっと5年はかかったということで。逆にえば「リーマンの時も5年で回復できたんだからそれ以上のことは起こりにくいと割り切るなら5年分あればまあなんとか」という考え方な訳ですね。
現実的なセンとしても、これ以上現金比率を高めようとすると目標額は相当遠くに行ってしまいますからね(´・ω・`)。リスクを鑑みれば「有リスク資産:現金」比率は教科書的に「100ー年齢:年齢」くらいで持っておきたいところですが。
年間生活費を諸バッファ込みで240万とすると、運用すべき資産額は6,000万。
持つべき現金に関しては、「年間生活費×5」なら1,200万円。合計で7,200万。
ここしばらくの相場観が染みついてしまうと、この1,200万のマージンすら不要でしょ? となるのが怖いところ。しかし唐突に今年のようなことが起こると、やはりこれくらいは持っていないとこの先の不確定事項に適切に対応するのが難しいかもしれません。
さらに大事をとって「100-年齢:年齢」のセンを行くなら年齢によって変わってきますが、45歳なら 55:45=6000:x から x=4909で約5000万。
実際、1億1千万あれば慎ましい暮らしを続ける上ではまあどうとでもなりましょう。
もっともこれだと「DIE WITH ZERO」にはほど遠くなってしまうんですよね。理屈上手持ちは減らないので。まあインフレとか進めばそれに合わせた取り崩しも必要になってくるのかもしれませんが、あとは「君たちはどう生きるか」とばかりに個々の事情や判断になります。
自分の場合はもう50代に入っていますし将来の年金見込み額もだいたい分かっているので、手持ち資産がだんだんと減って心許なくなってきた頃に年金が始まるんじゃないかな? そうやって遣っていかんとな? と思いながら過ごしています。