今日はあったかかったんですが…午後から雨になりました(´・ω・`)。
さて。父が亡くなり、まずは期限が短いものの対応から進めないとなと順番付をしていたのですが、「相続」について早めに動かなきゃいかん事案がありました。
普通の相続でしたら、財産目録を作って、相続人が遺産に関する協議をして、合意した協議書を作成。それに基づいて後続の手続きを進める…という段取りで、これをまあ相続税の納付期限(10ヶ月以内)だったり、不動産の登記の変更(三年以内)を済ませればいいかなという感じです。少なくとも父が残したものについてはそんなに多くはなさそうなので(´・ω・`)。長生きしましたからね。預貯金もそれほどではないし、不動産も母と暮らしていた家や、祖母が暮らしていた家(廃屋同然でまだ残ってる…)程度です。地方の山間にあるような物件ですから残念ながらたいした値打ちはありません。ぶっちゃけ相続税の控除額内で収まるでしょうから納付ナシを疑ってないです。
「普通の相続」だったらゆっくりやっていっても何ヶ月もかからんわな、と思うんですが…実はウチはひとつ厄介ごとを抱えてまして。身内の恥のようなとこがあるのであまり話したり書いたりしたこともなかったですが、兄が失踪しています(´・ω・`)。
失踪を家族が認識してからかれこれ7〜8年ほど経過していて、完全に音信不通。最後に住んでいた所にあった家財も家主の意向もあったので失踪判明時点に全て処分を済ませています。住所も不定、連絡先も一切不明。まあ、失踪時点で生存をあまり期待していない…という状態のまま、ここまで曖昧にしてきました。
しかし父が亡くなってみれば、生死不明の兄も相続人の一人です。
相続を完了させるためには、この兄の意向というやつが法的に出揃わなければ完了できません。
今週ずっと地味にその対応について調べていて、あまりいつもの作業に時間を割けていないんですが…まあ失踪からだいぶ経っているのと、兄から「相続」しうる資産など皆無、借金も不明だけど時効を迎えてる公算大、となると、「失踪宣告」の手続きを進めてその上で法的には死んでもらい、残った母と自分とで父の相続を完了させる。これが一番コストがかからない対応かなと考えています。
今日は母にも意向を確認しましたが反対はありませんでした。
本当いいますと、失踪宣告が認められると兄は法的には死にますから「兄の相続」も発生してしまい、この兄に莫大な借金などあると母(や、ボク)がそれを相続してしまいかねないリスクがあります。なので相続放棄だよなーと思っていたんです。しかしそれをやってしまうと、今度は肝心の「父の相続」が前に進まないそうなんですね。
なぜっていうと父の相続の権利は兄にはありますから、兄の分の相続を放棄してしまうと結局「兄の相続権利を行使する人物不在」になってしまいますので。不在者代理人を立てないといけなくなるんです。
死んだ人間の代理人を立てるというのもアレだし、しかもけっこう裁判所に預託金を入れないといけないらしいです(多いと100万程度かかるらしい。兄の取り分や既往の資産があればそこから代理人費用を精算して少額になることもあるのでしょうが、前述の通り、兄はプラスのものなど一切残せず消えています)。
母も高齢ですし財産が大きい訳でもない。自分だってここまで不義理な(そして、おそらく、もう現れることのない)兄に無駄なコストはかけたくないです(´・ω・`)。
なもんで、基本、失踪宣告からの単純承認で済ませ、父の相続を完了させたいと思っています。
で、まあこれはよく聞く? かもしれませんが、失踪宣告は失踪から7年以上経過しているのが前提ですし、手続きを開始してからも裁判所が宣告を認めるまで1年ほどかかるケースもあるようで。数ヶ月かけないと宣告が認められないスキームですから、父の相続を10ヶ月以内に済ませるなら今からでも弁護士・司法書士に相談しながら手続き進めないと間に合わなくなります。
とりあえず自分が記憶している限りの状況をメモして、母にも確認などしながら失踪時の状況をまとめてました。
近いうちに司法書士さんにも相談/依頼し、手続きを進めたいと思っています。