
「なんだかんだ言って上がるんでしょ? ボクの損切りなんか後で『バカだったよなあ』とか後悔するんでしょ?」
と、思ったりもしてたんですが、ズルズル下げ続けですね米国株。もう直近の景気判断とかあんまり影響してません。「関税と、それを行って目指す経済の姿」と「現実」がどう折り合うのかよく分からないというのが率直なところです。
一般論として関税を課す場合は、「自国産業の保護」。自国で手薄になってた製品を作って自国で消費、あわよくば売りに回るということを願っての「関税」な訳ですが、果たしてそれを実現させるだけのお膳立てをどれだけ準備してきたのか。プロセスそっちのけで関税関税騒ぎまくってるようにしか見えませんね。まあ他国のことなんてボクの知見でどうこう言えることではないですが。「今までやれていなかったこと・やらなくなってしまったこと」にはそれなりの経緯と理由がある訳で。それは決して他国の製品価格を釣り上げて自国の製品が流通するようになれば解消できる! ではないと思います。
普通に考えれば品質・価格等で折り合いがつかない。関税で価格面のギャップを埋め合わせてもそれは製品価格の大幅な上昇という形で米国の消費者に影響する訳で…。また、ムダに値段が上がった米国製品が輸出されたとして、それを他国の消費者が甘んじて受け容れられるか? という話でもあり…。米国内の需要も海外の米製品需要も縮小せざるを得ないのではないか、というのが素人考えです。
でもこれを「当面の痛み」であるとして、「そうであっても、たとえ景気を悪化させてでも実現させることが国益になる」と信じているのが米国の現政権ということのようです。それを目にして「ああ、どうしようもなさそうだな」との認識を新たにしました('A`)。まあ一定の戦略物資に関しては、安全保障の上からもそうした施策は必要なのかもしれません。(米国ほどの影響力があれば関連国と協調して十分相互に補えるんでは…? と、思うんですが)。
しかし関税の対象にしようとしているものがそこから外れてやたら広範囲に及ぼうとしているかにも見え、どうにもチグハグ感が否めません。
どんな落とし所を想定しているのか 分からないので資金が退いてる状況。
まあ…チグハグさについては大統領の不見識が解消すれば是正の可能性がありますが、政権内部からもそういう動きが見えないですね。「ダメっぽいなこりゃ…」のフィリッポス二世です。
差し当たっては関税の影響下での米国経済の動向がどうなるか、というわけで。それまでは下げが続いても不思議はなさそう('A`)。
正直なとこ、そこそこリバウンドもあってまた追加で売る機会あるだろうな…とぼんやり思ってたんですけど('A`;)そんな隙もないほどズル剥けの下げが続いておりますね。