はこむす新ブログ

ガレキの高騰が進んでいますが(①原価ってどうなってる)

2025-07-30 11:49:39
2025-07-30 14:04:57
目次

先週末のワンフェスが終わって帰宅が一昨日。昨日は、普段月曜日の日課を一日ずらして少々バタバタし、そして今日、支出に関してレシートやらカードの支払明細やらを確認しつつ収支を入力しました。確定申告時の経費にするつもりです。

それにしてもいろいろ高くなりましたね(´・ω・`)。近所のスーパーで食料品など買い出しに行っていても感じてはいましたが、改めて支出をチェックしていくとイベントでの売り上げは「悲劇的ではなかった」という感想でしたが出てる分は「悲劇的」です。思った以上に見入りにはならんよな、ということを再確認しました(´・ω・`)。

ここで細かい原価や売り上げのことなど触れると自分や各所にも良くないことが起こりかねませんから(?)克明には明かせませんが…

・飛行機代:早割を活用して往復で約2万円(これは格安だと思う…)

・宿泊費:二日連泊で約2.5万円(これ、イベント前日が1.9万で翌日が0.6万くらいの配分だったハズ。連泊しないと割に合わないくらいの感覚なんですよね)

移動に関しては大きいのはこのへん。食事代とか、飛行機に乗る前後の交通費とかも当然かかってますからざっと集計して4万チョイはかかってました。

で。そもそも

・ワンフェス参加費が当日版権ありだと3.3万円

これ人によっては2卓取ったりしますとさらに倍、ですからまあけっこう参加自体のハードルも上がっていると思います(´・ω・`)。

そして当日版権の許諾をいただけたとして、版権元によっては「版権料」の支払があります。ウチの場合今回はそれが約ン万円ほど。商品ひとつあたり価格の数%ではあるのですが、少しまとまった数だとこれくらいの支払になります。

しかもこれは「完全前払い」です…。売れた数に対して支払うのであれば気楽な面もありますが、事前に販売予定数と予定価格を申告し、それに基づく計算で版権料を事前に支払い許諾を得ています。

自分が完売に拘るのもこれが理由の一つではあります。売れ残りが出ますと完全に版権料分は損失な訳です。爆死(大量の売れ残り)などしてしまうと精神的にもフトコロ的にも累積ダメージ大なんです。売れ残った分を次イベントで販売申請すればやはりまた版権料がかかりますので、いわゆる「損切り(売るのをあきらめて在庫としてウチの中で寝かせるか廃棄)」も判断のしどころとなります。

自分が一生懸命作ったものを捨てるというのはなかなかできることではないんですが。

(´・ω・`)少なくともイベント直後ではできず、寝かせられる量なら放置してしまいますね。

このへんはイベントおよび販売条件を満たすための準備費用ですね。経費です。

さて、そして商品原価。複製は今回ざっと20万は超えています。業者さんに型作成〜注型量産を委託していますからこれくらいかかっても仕方がありません。今回のみよちゃんなんかはパーツ数やサイズ的にまだ手頃な価格で済んだといえます。これがウマ娘の勝負服でバリバリのボリュームだったり、派手なポージングで衣装がハネてて体積が嵩んでいたりするとそれらが高コスト化の要因です。最近の物価高の影響でシリコーンゴムやレジン代、人件費も上がっているでしょう。

自前でやれば原材料費のみの計上で半値以下になるところでしょうけど、この作業は正直ボクには「カネもらってもやりたくない」系なので…('A`;)お金を払ってやってもらってます。

また、パッケージ印刷も数万円かかっています。ガレキは販売個数が本と違って少ないですから、ひとつあたりに占めるパッケージ代もそれなりの額にはなってしまうんですけど…。パッケージをやめればこのへんの原価は抑えが利きますが、それはボクがやりたくありません(´・ω・`)。ウチのガレキでパッケージ代が嵩むのはコストとしてご理解いただきたいところです。なんかすみません('A`;)

他…材料費や商品搬送にかかる費用等々積み重ねていきますと、うん。売り上げで多少気が大きくなってもそのへんさっぴいてみると「ちょっと寂しい…なあ?(´・ω・`)」という額に落ち着くんですね。

とうていこれで(これだけで)食べていく、なんてのは無理です。毎年の社会保険料くらいはなんとか賄えれば…と思っていますが、ちょっと高めの単価設定をしてもこれが現実なんだなあ。と数字を見て考えさせられます。

これで売れ行きまるでダメでした、みたいなことがあるとダメージ大です(´・ω・`)。

じゃあもっと値段を上げられるか、というとそういうものでもないですよね。

ガレキに関してはだいたい完成時の大きさに基づく「相場感」があります。

数年前までは、ボクが作るサイズ(だいたい高さ17〜18cmだと人体で1/8などとしています)で、8,000〜9,000円。ちなみに10年位前なら6,000円〜7,000円くらいでしたがだんだんと諸経費が上昇してきてそれを価格に反映していった感じです。

それが今年になって、15,000円〜20,000円といった値付けが増えていますね。自分も、おにまいシリーズは1万円で作れるようにとサイズやボリュームを意識していましたが…やっぱり少々ハミ出て12,000…じゃやっぱり厳しくて、13,000円…で、どうでしょう? みたいな値付けをしていました。

今回、遠隔地からの参加で交通費と宿泊代が嵩上げになってしまいましたので、そこも勘案させてもらって14,000〜15,000円とさせてもらった感じなんですが…。うう。これ以上値上げしたら値段だけで買うのを諦められてしまいそうですね。「欲しい人は値段じゃないんだ」という説もありますし、実際に買っていただけてる方はそうなのかも、という気もしますが、限界はフツーにあります。やはり自分が作るサイズやクオリティなど考えますと15,000以下は必達にすべきで、12,000円くらいで許される額かな?? …買い手からすればもっと安ければ(買うのに・買えるのに)という人もいるかもしれませんが、単価を下げても売れるとは限らないことを思うと、単価を下げるだけではトータルの売り上げだけが下がって売り上げ数は変わらず、損を被る可能性も増します。

値付け問題は常にディーラーにとって悩ましいところです。

この記事を書いた人

カフN

趣味でフィギュアを作り始めて早いもので10年以上…。「ワンダーフェスティバル・第28期WSC」に選ばれたこともありました。それも今や昔のものがたり。 自分の人生に見切りを付け、2024年末でサラリーマンも卒業しました。次は人生卒業か…。