はこむす新ブログ

暗号通貨って

2025-10-16 12:04:01
2025-10-16 18:05:45
目次

「市場」を海に喩えて毎日眺めている訳なんですが、最近興味深く見ているのはメタプラネット。知ってる人は知っている、本業(ホテル経営)そっちのけで「ビットコインを買い集めます」でここ半年ほど株価が急上昇していた企業です。世の中こんな企業があるんですよね。まあそもそも本業も買収先の業務がそれだったってだけで、元を辿っていくと上場したときはまったく別のことをやってた会社が、立ちゆかなくなって売られたり買ったりで「上場企業」のカンバンだけが永らえてるだけの企業というのが元々だった、とかSNSで読みました。

日本では暗号通貨の売却益を「金融資産の売却益」ではなく「雑収益」として扱うのが現状です。なもんで売却益が大きければ大きいほど莫大な課税がかかってしまい、持つ(買う)のはいいけど儲けが大きくなりすぎたら売る時に税金で大きく持ってかれる…という特性があります。それを見直すという話も具体化が進んでいますから、いずれは金融所得として分離課税なら20%ということになるのでしょう。

それが、「ビットコインを購入する企業の株式」であれば、金融資産扱いですから課税方式は株式同等。ビットコインが上昇すればその会社の資産が増大しますからそれに伴って株価も向上、という理屈が成り立つ、ように見える訳です。実際のところメタプラの株価はビットコインを買い増す(とIRを出す)度にビットコインの価格以上に上昇する時期があって、6月頃には株価2,000円前後まで達してました。SNSでもイキってた層がそれなりに存在していた気がします。

それが、現時点の株価は450円を割り込む状態。これは会社が保有しているというビットコインの時価を発行株式数で割った金額よりも小さいそうで(゚∀゚;)。ビットコインを保有している企業が何故かビットコイン以下の値段になっているという状況です。

よく分からないけど流行り物だし騰がるっぽいから! で高値掴みした初心者は、こんな形で「マーケットを勉強した」ことになるのでしょう。生き延びることができれば。

現状…投資家の判断としては「そんなら割安だから買うしか?」という人と、「そんならビットコインを素で買った方がよっぽど安心じゃね?」のいずれかで、今のところ後者の方が優勢というか。

まあメタプラという会社は今や「ビットコインを買うためにアホほど株券増やしてマーケットにばら撒く」を繰り返していますので。買った人からするとどんどん株券の価値を下げていく手法なんですわ。頼りにするのは購入・保有するビットコインの価値向上、しかない。今やビットコイン価値の上昇期待よりも株が増えすぎてるということでしょうね…。

「それでもいざとなれば手持ちのビットコインを全部売却して精算すれば株券以上のカネを投資家は手に入れられるハズ」…と、いう考えもできる値段な訳ですが、そんなことをするくらいならメタプラ社は「誰かに保有してたビットコインを盗まれた」ことにするんじゃないですかね…。つまるところ「企業(企業家)の信用」が問われている訳で、株価が保有ビットコイン額を割り込むというのは「信用できない」と見透かされてるんだろうなと思います(´・ω・`)。

暗号通貨はえげつないボラティリティ(値幅の変動)があり、かつ盗難・紛失・マネロン疑惑といったネガティブ面も時折話題になるシロモノで、まあ当人にとっての少額を宝くじ気分で保有するくらいならアリなんじゃない? くらいにって思ってます。

それでも自分は手を出しませんけども。

ギャンブルだとしても、胴元がアンフェアなギャンブルはそもそもチャレンジすべきではありません。今は某国大統領(およびその一家)が胴元みたいな位置から値段を好き勝手し放題ですからね。

この記事を書いた人

カフN

趣味でフィギュアを作り始めて早いもので10年以上…。「ワンダーフェスティバル・第28期WSC」に選ばれたこともありました。それも今や昔のものがたり。 自分の人生に見切りを付け、2024年末でサラリーマンも卒業しました。次は人生卒業か…。