
自分の会社人生は 気がつけば「いつ辞めてもいい」=「もうゴールしてもいいよね」でした。
そう考えると気持ちがすごく楽になって、この「計画」をより具体化することにいよいよ興味が湧きました。現実逃避の妄想は具体的であればあるほどより効果が出るのです。
このとき48歳、勤続25周年。
じゃあ、とばかりにキリのよい「50歳」をターゲットに置きました。50歳の年に辞める、となると2023年以内。税金計算のことなど踏まえると、「12月」に辞めるのがキリが良さそうというのは各所のFIRE・アーリーリタイア系ブログを読み漁って決めました。「3末」とかだとそのぶんの給与が翌年の住民税や健康保険料の計算とかにも絡んで来ますからね。年末調整と給与支払いはキリよく揃えて終わりにしよう、と。
2023年12月末。冬のボーナスももらえるし。いいんじゃね?
ターゲットを決めれば、今の自分の手持ち資金を洗い出して、今の歳から100歳までの表を作る。いわゆる「逃げ切り計算」です。
そこにこれからもらえるであろう年金系のお金などを自分の残り年齢にマッピングして、年間でいくら使うかの予算を併せて置いていく。枯渇しなければ働かずに生き存える訳です。
年金は、自分の場合、国民年金分(就職前に加入していた分+退職〜年金受給時までの加入分)+厚生年金 が いわゆる「一階建て・二階建て」の部分。
さらに:
1)規約型企業年金(退職金の一部を原資にした年金。途中から確定拠出年金に切り替わったが、原資を積み上げてきた旗艦は確定拠出年金より長いのでそれなりの額になる。ハズ)
2)確定拠出年金(→退職後iDecoに移換して継続)
3)年金共済(職場の共済でなんとなく始めていたもの。利回りが良好だった)
4)個人年金(入社直後に当時よくあった生命保険の営業に勧められてなんとなく始めて続けていたもの)
5)相互扶助会の年金(会社の互助会で勤続中ずっと毎月積立をしていた分)
が、年金の積み増し要素でした。…なんか土台よりも多いんでは、くらいにいろいろ積み立ててたようで。まあ厚生年金と国民年金は「死ぬまでもらえる」年金ですが、上記1)〜5)は15年とか20年とか有限です。それでもないよりは格段にマシでしょう。
しかもこの三階建て以上の年金は、退職後の据え置き期間が最長で10年のために50で辞めるなら61には受給するようになります。二階までの老齢年金は65歳以降じゃないともらえませんが(前倒し受給しなければ)、60から比較的まとまった額が年金として受給できます。
今の資金の何割かを投資に回して運用益が出るとすれば、差し当たって60まで生き延びられれば年金受給が段階的に始まって、さらに生存資金をつなぐことができる。
あと10年ほど、資金をショートさせなければいい…と分かってさらに気が楽になりましたね。20年とか30年だったら経済状況の見極めもつかないですし自分自身の不確定要素も多そうですしね。5年10年なら予測も立たなくはない。
資金を残す身内もないし、遣いきる前提ならよほど愚かなことをしない限りは不足させることにはならないハズです。たぶん。
次に考えを深めておかねばいけないのは、「無職になって年にいくら必要なのか」という点です。ざっくり「月20万も要らないハズだから大きめに見ても年間240万」で逃げ切り計算を始めたものの、それがただの期待値だったらあっさり計算が狂います。
現状、自分の支出はどんなもんで、ストレスなく節約したらどれくらいに絞れるのか?
これは将来のことではなく、今のコストをきちんと可視化すれば分かってくる話なので、それを始めることにしました。