
「運用=投資」については、過去にやっていたことがありました。
が、当時何の考えもなくいくつかの固有銘柄を買っては下がるで損を出していた感じです。
「こりゃ投資なんかより貯金した方が早いな(´・ω・`)」
と実感するぐらいでしたので。
最後まで持っていたのは、ナンピン買いする資金も尽きて放置していたある程度の数の銀行株だけでした。さすがにお金を扱う業種だけあって株価に拠らず配当だけは出ていたので、売るのも悔しいのでそのまま見なかったことにしていた分です。
今回資金を用意して投資を始めるにあたって、その証券口座を十年以上経ってログインしました。
…評価損は数百万でした(゚∀゚)
出だしからマイナススタートじゃねえか。
まあこれもいったん見なかったことにして(を、とりあえずまとまったお金をいくつかの投信に分けて購入したんです。2021年の6月頃って、コロナ禍が世間的には続いていたものの、株価的にはその出口を見いだして上昇を続けていたフェーズでした。アメリカのテーパリング(コロナ禍の金融緩和の段階的解消)が始まれば株価は下がる、と言われていたのでそれを待とうかどうか考えつつ、でもこの先の株価のことなんて分かんないじゃん…てのもあって、えいやで買いました。
・流行のSP500インデックス
・全米株式インデックス
・米国高配当株インデックス
・バランス型
に、適当に分散させてみて、合計で数千万分を。
しかしその数日後、あらかた売ってしましました…。
何が起こったかというと、一日の評価額の変動で数十万単位で上がったり下がったりするのがオソロシすぎたのです。社会人人生の終盤で、下げるかもしれない商品に一気にお金をつぎ込む気持ちは自分にはなかったのでした。
今だったらもうなんてことないし、実はこのとき購入した投信をそのまま気絶して見なかったことにしてれば、2025年現在では倍近くになっていたりもします(´・ω・`)。アホですね。
ビビりの狼狽え売りのくせに利益はちょっと出ていて損にならなかったのは幸いでした。
ただ、ほんとに「やってみないと分からない」もんだなというのは、あれやこれやの理屈ではなく「気持ち」の部分への気づきでした。一括投資というのが自分には適いてなかったんです。退職前に試して気づけたのは大きかったと思います。
どんなに資金があろうとなかろうと、結局はその行動に向き合い続ける「自分」に適正がないとしたら、それは長続きしませんね。気が気じゃなくなるし投資に生活が振り回されるとしたら本末転倒です。負担にならないスタイルを見つける必要があるのだな、と思い至りました。
それに最初に全力を出してはその後の突発事態に対応しきれなくなりますからね。結果的に資産を増やすのに時間がかかったとしても、それは自分にとって必要な時間。そこをないがしろにした運用なんて続けられないのです。
ということで、回収した資金を改めてどう運用するかを考えました。
ひとつは、投信によるキャプタルゲインを狙う方針は元からのままとして、投資スタイルは積立にする。
評価損が5%以上になったら臨時で追加購入を考える。マイナス10%超えたら判断入れずに追加する(購入金額はまあ、そのときの余力次第)
インカムゲイン(配当)も得られる銘柄を一定数確保する。評価額が下がっても持ち続けるだけで配当が得られるというのは自分にとっては精神的に受け容れやすい。既に評価損マイナス数百万の銘柄があるのだから今更なんだというのだ(゚∀゚)という開き直り。むしろこれだけマイナスなんだから手持ち資金で追加購入すべきでは?
ということで、毎日少額買う設定にする&クレジットカード積立(当時、毎月5万が上限)でチョロチョロと買い続けることにして、手持ちの余り資金は試しに買っては評価損を出す銘柄をちょいちょいと買い足すことにしました。株って面白いくらい「買ったら下がる」んですよね(゚∀゚)。ただ評価損の時は意地でも売りません。配当が出る銘柄ばかりを選んでいたのでそれを慰めにしてました。先述の数百万評価損銘柄(銀行株)はもう一生付き合う銘柄だな…(´・ω・`)と思ってました。クソ安株なのに、システムトラブルとか不祥事ごとに株価を下げるんです。くやしいのでその度にチョコチョコ追加してました。「またトラブル? 下落? よっしゃ買いやもうなんぼでも来いや」でした。
事細かに投資の勉強はしていません。が、「自分自身との付き合い方」が大事だなという気づきがありましたので、「投資する上での心得」みたいなのは一冊読みました。「投資で一番大切な20の教え」というやつ。
・株価は循環する(下がっても必ず上がるし、上がったら必ず下がる)
・高値を追いかけない。むしろ売られる時にこそ買え→逆張り
突き詰めればこういう教えで、「当たり前では(´・ω・`)」ということなんですが「考え方」を身につけられたのは大事なことだと思っています。分かっていても相場の急変時には手放したくしまいたくなったり、上値を追いかけて買ってみたくなったりするものですからね。
「チョロチョロ買い」は不慣れな自分にはやりやすかったです。プラスの時にはチョロチョロ買っておいて、評価損がでてきたらさらに追加するだけ。なんとなく過ごしているだけだと今の値段が自分にとって高いのか安いのかも分からないものですが、いったん買ってしまうとそこをベースに見えてくるので売り買いのタイミングが掴める。ケアするのは資金を不足させないようにする判断だけですね。それも社会人続けてるうちは給与やボーナスで供給できますから。
やはり投資や運用は、給料出てるうちから少しずつでもやっておいた方がいいなと思います。